【早見表付き】ホームページ作成費用の相場と内訳解説
ホームページ作成は決して安いサービスではありません。
ただ、正しい知識と相場を知っておくことで余計な費用が発生することは防げます。
本記事では、ホームページ作成をこれから依頼する方向けに、ホームページ作成の費用相場と内訳、費用を抑えるための方法をご紹介します。
ぜひ、自分に合った依頼先を見つけるための参考にしてください。
ホームページ作成の費用を左右する3つのポイント
ホームページの費用は大きく分けて、「依頼先の種類」「作成の目的」「ホームページの仕様」の3つによって変動します。
依頼先の種類とは
依頼先の種類は、 「制作会社」と「フリーランス」 の2つです。
それぞれの特徴を簡単にまとめました。
制作会社
- ディレクター、デザイナー、コーダーなど各工程の担当者が常駐
- 企画からデザイン、開発、公開後の運用まで一貫対応
- 各工程に担当者がいるため、作成工程全体の品質が高い
- 契約や法務体制が整っており、トラブル時の対応も安心
フリーランス
- 一人で複数の工程を担当(デザイン+コーディングなど)
- 必要に応じて外注先(Webデザイナー、ライター、プロカメラマン)に発注
- 制作会社より低コストで柔軟に対応してもらえる場合が多い
- 契約は簡易的な場合が多く、法務面の責任範囲は依頼者の確認が重要
外注先への発注は、制作会社でも行われることがあります。
大手の制作会社では、プロのカメラマンやライターが社内に常駐している場合が多い一方で、中小規模の制作会社では、撮影やライティングを外注していることも少なくありません。
これらの特徴を比べると制作会社のほうが一見良さそうですが、費用はそれだけ高くなります。
また、必ずしもサイトのクオリティや公開後の費用対効果が制作会社のほうが優れているとも言い切れません。
したがって、それぞれ気になる依頼先の制作実績を確認し、自分の依頼したいサイトと似ている実績があるところに依頼するのがおすすめです。
作成の目的とは
ホームページを作成する目的とは、例えば、集客や採用、商品販売などです。
他にも多くの作成目的がありますが、これらはある程度種類分けでき、それぞれに適したサイト形式が存在します。
ここでは、代表的な作成目的と、それに対応するサイト形式を表にまとめました。
| 代表的な作成目的 | サイト形式 |
|---|---|
| 集客・問い合わせを増やす | コーポレートサイト |
| 認知度やブランド力を高める | ブランディングサイト |
| 商品やサービスを販売する | ECサイト |
| 採用活動を強化する | 採用サイト |
| イベントやキャンペーンを告知する | ランディングページ(LP) |
抽象的なイメージで見積り依頼を出すより、明確な「ブランド力を上げたい!」などの目的がある方が、サイトの方向性がしっかりと決まりやすいです。
また、こうした作成目的はデザイナーのデザイン制作の参考にもなる情報です。
「ブランド力を上げたいならこうしよう」といった風に、デザイナーはいただいた情報でスムーズに制作に取り掛かることができます。(こうした情報はデザイナー視点でとてもありがたいものです。)
ホームページの仕様とは
代表的な仕様は、お問い合わせフォームやブログ機能などです。
こうした基本的なものから、EC機能や予約システムといった専門的なものまで、多種多様です。
以下によく実装される代表的な機能を一覧にまとめました。
| 機能名 | 役割 |
|---|---|
| お問い合わせフォーム | 質問や依頼など、サイト訪問者からのメッセージを受け取るための窓口 |
| ブログ機能 | 記事を投稿し、継続的に情報発信・SEO対策を行う |
| お知らせ機能 | 最新情報やキャンペーン、更新情報を掲載する |
| ショッピング機能(EC) | 商品の販売・カート・決済機能などを提供する |
| 予約機能 | 宿泊やイベントなどの予約をオンラインで受け付ける |
| 会員専用ページ | 登録ユーザーだけが閲覧・利用できる限定ページを設ける |
| SNS連携機能 | InstagramやXなどのSNSと連携して投稿を表示・共有する |
| 多言語対応 | 言語を切り替えて海外ユーザーにも対応する |
| アクセス解析ツール | Googleアナリティクスなどを利用して訪問データを分析する |
後ほど、「必要最低限の機能とページ数に絞る」の章で解説しますが、大切なのは余分な機能を付けすぎないことが大切です。
どの機能が必要で、どの機能が不必要か。これは依頼者に相談するのが間違いないです。
公開後に全く更新されていないホームページにならないよう、自社のリソース内で管理が可能なサイト作成を意識しましょう。
全国のホームページ作成費用の相場早見表
ここでは、全国の費用相場を目的別・規模別・依頼先別に分けてご紹介します。
自分のホームページ作成の目的やページ数、依頼先の種類などに照らし合わせて、おおよその相場を確認してみてください。
目的別の費用相場(10〜20ページ前後、LPのみ1ページ構成の依頼を想定)
| 目的 | サイト形式 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 集客・問い合わせを増やす | コーポレートサイト | ・制作会社:50〜300万円 ・フリーランス:10〜50万円 |
| 認知度やブランド力を高める | ブランディングサイト | ・制作会社:100〜500万円 ・フリーランス:30〜150万円 |
| 商品やサービスを販売する | ECサイト | ・制作会社:100〜500万円 ・フリーランス:30〜150万円 |
| 採用活動を強化する | 採用サイト | ・制作会社:50〜200万円 ・フリーランス:20〜80万円 |
| イベントやキャンペーンを告知する | ランディングページ(LP) | ・制作会社:20〜80万円 ・フリーランス:5〜40万円 |
実装難易度が高いショッピング機能が必要なECサイトや、オリジナリティを出すためのデザインが求められるブランディングサイトなどは、工数が多くかかるため費用が高くなりやすいです。
規模別の費用相場
| 規模 | 想定される依頼主例 | ページ数 | 費用相場 |
|---|---|---|---|
| 小規模サイト | 飲食店・美容室・個人事業主 | 〜10ページ | ・制作会社:30〜80万円 ・フリーランス:10〜30万円 |
| 中規模サイト | 中小企業のコーポレートサイト | 10~30ページ | ・制作会社:80〜300万円 ・フリーランス:30〜80万円 |
| 大規模サイト | 大学・病院・自治体・大企業 | 30ページ以上 | ・制作会社:300〜1,000万円以上 ・フリーランス:80〜150万円〜 |
単純にページ数が増えるとその分費用も増えますが、大規模サイトなどになってくると、より強力なセキュリティ対策や独自CMSなどが求められる場合があるため、さらに費用が高くなる場合があります。
大規模サイトについては、フリーランスが単独で最後まで作成するケースは少なく、デザイナーやコーダーでチーム化すると制作会社を同じ金額帯に近づきます。
依頼先別の費用相場(10〜20ページ程度の、一般的なコーポレートサイトを想定)
| 依頼先 | 費用相場 |
|---|---|
| フリーランス | 20〜70万円 |
| 制作会社(中小規模) | 80〜250万円 |
| 制作会社(大手) | 200〜500万円以上 |
同じ構成で依頼した場合でも、依頼先の種類によって見積り金額に大きな差が発生します。
予算が限られている場合は、フリーランスにも見積りを依頼し、制作会社と比べながら予算内でより理想的なサイトが作成できそうな依頼先を探すのがおすすめです。
ホームページ作成費用(公開前)の内訳
この章では、ホームページを作るための費用項目を紹介します。
公開前に発生する費用項目
- ディレクション費用
- デザイン費用
- コーディング費用
- CMS導入費用
- 写真撮影・ライティング費用
ディレクション費用(企画・構成・打ち合わせ)
ディレクションとは主に、企画・構成・打ち合わせなどの工程を指します。
これらの工程で、サイトの目的・ターゲット・ページ構成・デザインの方向性などを整理し、今後の作成工程全体の設計図を作ります。
具体的には、ディレクターがヒアリングを行い、「どんな人に・何を伝えたいか」を明確にした上で、必要なページ数やコンテンツ内容を決めていきます。
この工程の完成度が、その後のデザインや集客効果を左右するといっても過言ではありません。
料金の目安は、全体費用の10〜20%程度です。
制作会社では専任のディレクターが担当し、複数回の打ち合わせを行うためやや高めに設定されます。
一方、フリーランスでは他工程と兼任することが多く、比較的低コストで対応可能です。
デザイン費用(オリジナル/テンプレート)
デザインには大きく分けて、「オリジナルデザイン」と「テンプレートデザイン」の2種類があります。
簡単に表現すると、0から作成するか、すでに準備されている骨組みを使用してデザインするかの違いです。
オリジナルデザイン
- 0からデザインを作成するため、自由度が高い
- 企業や店舗のブランドイメージを反映しやすい
- 0から作成するため工数が多く、費用は高くなる(デザインのみで、15〜40万円前後)
- 他社との差別化やブランディングを重視する方におすすめ
テンプレートデザイン
- あらかじめ用意されたデザインのベースを元に作成する形式
- ある程度決まったページ構成とデザインがあるため、費用は低め(デザインのみで、5〜20万円前後)
- シンプルな企業サイトや個人事業主のサイトに適している
- 独自性の表現や細かなデザイン調整には制限がある
オリジナルデザインはブランドイメージを重視する企業に、テンプレートデザインはコストを抑えてスピーディに作成したい方に適しています。
ただし、テンプレートデザインを使用した制作サービスを展開している事業者はあまり多くないです。
自社の予算や希望の公開日に合った選択をして、費用対効果の高いサイト作成を目指しましょう。
コーディング費用(HTML/CSS/Javascriptなど)
コーディングとは、デザイナーが作成したデザインデータをブラウザで正しく表示できるようにHTML・CSS・JavaScriptなどを使って構築することです。
この工程は、サイトの表示速度・SEO・スマートフォンでの見やすさなどにも影響します。
コーディング費用の目安
- トップページ:5万〜20万円前後
- 下層ページ(シンプルなテキスト中心):1万〜3万円前後/1ページ
- 下層ページ(ボリューム多め・LP級):3万〜10万円前後/1ページ
- 問い合わせフォームなどのフォーム実装:1万〜5万円前後/1フォーム
コーディングについても他の工程同様、制作会社とフリーランスどちらも外注をしている場合があります。
また、コーディングの品質を確かめるのは知識がいるので難しいですが、簡単な方法は、実際にテストサイトが出来上がったらお手持ちのスマートフォンやパソコンで、使いやすさや表示速度などの動作確認を行う方法です。
少しでも使いにくいなとか、表示が遅いなとか感じる場合は、依頼先に相談して改善しましょう。
CMS導入費用(WordPressなど)
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、専門知識がなくても一部のページを自分で更新できる仕組みのことです。
たとえば、代表的なCMSであるWordPress(ワードプレス)を導入すると、ブログ投稿やお知らせ更新など、日常的な情報発信を自社で行えるようになります。
WordPressの導入には、既存のHTMLサイトに組み込む方法と、0から新しくWordPressでサイトを作成する方法の2種類があります。
WordPress導入費用の目安
ここでは、すでにHTMLコーディング済みのサイトにWordPressを導入する場合の費用感をまとめています。
| サイトの規模 | 導入費用の目安 |
|---|---|
| 小規模サイト(10ページ程度) | 約10〜30万円前後 |
| 中規模サイト(20〜30ページ程度) | 約20〜50万円前後 |
| 大規模サイト(30ページ〜) | 約50〜100万円前後 |
WordPress導入の費用は、すでにデザインやHTMLコーディングが完了したサイトに「更新機能」を組み込むための構築費用です。
新規でWordPressサイトを作成する場合は、ディレクション費用・デザイン費用・コーディング費用などに加えて上記費用が発生します。
ただし、事業者によってはコーディング費用にWordPress構築を含めている場合もあるため、事前に担当者へ確認しておくと安心です。
写真撮影・ライティング費用
ホームページの印象を大きく左右するのが、写真と文章のクオリティです。
この工程は、必要に応じてプロカメラマンによる撮影や、ライターによる原稿作成を行います。
企業や店舗の雰囲気、サービス内容、スタッフ紹介などを魅力的に伝えるための重要な工程です。
費用の目安
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 写真撮影(店舗・スタッフなど) | 3万〜7万円/半日〜1日 |
| 取材+ライティング | 5万〜15万円/1ページ |
| 撮影+ライティングセット | 10万〜25万円/1コンテンツ |
自社で写真や文章を準備するのも一つの方法です。
ただし、サイトの雰囲気や読みやすさを確保することが大切なので、サイトに訪れてくれたユーザーのためにも慎重に検討しましょう。
ホームページ公開後にかかる運用・維持費用
ホームページは公開後の運用や維持にも費用がかかります。
主に費用が発生する項目は以下のとおりです。
公開後に費用が発生する項目
- ドメイン・サーバー費用
- 保守・セキュリティ管理費用
- コンテンツ更新・運用サポート
- SEO対策・広告運用費用
こうした運用費用は、毎月または毎年かかる「固定費」として考えておくことが大切です。
また、「サイトが生きている」とサイトに訪れたユーザーや検索エンジンに評価してもらうことは、ブランド認知の向上やSEO対策にもつながります。
ドメイン・サーバー費用
サイトの公開と維持には、ドメインとサーバーの契約が必要です。
普段こうしたものと関わりのない場合、ドメインやサーバーの契約となると少しハードルが高い気もしますが大丈夫です。
なぜなら、実務上では一般的に契約名義はサイト作成依頼者(自社)で行い、実際の設定や初期手続きは制作会社やフリーランスが代行する場合がほとんどだからです。
ドメイン・サーバーとは
- ドメイン… サイトの住所のようなもの(例:example.com)
- サーバー… サイトのデータを置く場所(例:レンタルサーバーだと、Xservserやさくらサーバーなど)
ドメイン・サーバー費用の目安
| 項目 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| ドメイン | 年間 1,000〜5,000円前後 | .comや.jpなどで料金が変動 |
| サーバー | 月額 1,000〜3,000円前後 | 契約プランや性能によって料金が変動(個人・中小企業は、レンタルサーバーが一般的) |
Xserverやさくらのレンタルサーバーなど、ドメインとサーバーをまとめて契約・管理できるサービスを利用すると、更新や設定の手間が少なくおすすめです。
保守・セキュリティ管理費用
保守・セキュリティ管理は様々な方法で行われますが、実際の契約では「まとめていくら」と設定している事業者がほとんどです。
具体的には、制作会社では月5,000〜30,000円前後、フリーランスでは3,000〜15,000円前後が一般的な相場です。
保守・セキュリティ管理は、他の公開後の費用項目に比べて依頼先次第で対応範囲に差が出ます。
これらの対応を曖昧にしておくと後々、不正アクセスやバックアップ不足など、様々なリスクが高まります。
したがって、簡単でいいので「保守やセキュリティ対策はどうなりますか」と依頼先に確認しておくのが賢明です。
自社で行う場合も、最低限の定期的なバックアップとログイン情報の管理は必ず行いましょう。
コンテンツ更新・運用サポート
サイト公開後、訪れてくれたユーザーや検索エンジンに「このサイトは生きている」と認識してもらうために、コンテンツ更新を行います。
具体的には、制作実績・ブログ・オウンドメディアなどです。
これらを定期的に更新することで、検索エンジンからの評価が上がり、検索順位の上昇やアクセス数の増加につながります。
コンテンツ更新・運用サポート費用の目安
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| テキスト修正・画像差し替え | 既存ページの文言や画像を修正・変更する作業 | 3,000〜10,000円 / 1回あたり |
| 新規ページの追加 | 新しいサービスページやお知らせページの追加 | 10,000〜30,000円/1ページあたり |
| ブログ・お知らせ更新代行 | WordPressなどでの投稿代行 | 10,000〜30,000円/月額 |
| SNS運用サポート | InstagramやX(旧Twitter)などへの投稿支援 | 20,000〜50,000円/月額 |
| アクセス解析・改善提案 | Googleアナリティクスなどのデータ分析・改善提案 | 10,000〜30,000円/月額 |
これらの運用サポートに力を入れている制作会社やフリーランスも多く、料金体系やサポート内容は依頼先によって大きく異なります。
また、コンテンツ更新は時間と労力を要する作業でもあるため、自社で行う場合もその範囲と依頼する範囲を明確にし、予算と相談しながら進めることが大切です。
SEO対策・広告運用費用
前章で紹介した「コンテンツ更新」も十分なSEO対策になりますが、他にも様々な対策がSEO対策に含まれます。
SEO対策・広告運用とは
- SEO対策… 長期的に、サイトの内部構造の最適化や、コンテンツの更新などを行い検索上位を狙う。
- 広告運用… 短期〜中期的に、Google広告やInstagram広告を活用し、集客やサイト訪問者増加を狙う。
以下は、これらSEO対策と広告運用の内容と費用の目安です。
SEO対策・広告運用費用の目安
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 内部SEO対策 | タイトル・メタタグ・見出し・内部リンク・サイト構造最適化など | 月額:5万〜30万円 |
| 外部SEO対策 | 外部メディア掲載・SNSでの情報発信を通じた認知拡大など | 月額:1万〜20万円 |
| リスティング広告運用 | Google広告・Yahoo広告などの設定・運用 | 月額:15万〜50万円 |
| SNS広告運用 | Instagram / X / Facebook などの広告配信サポート | 月額:10万〜50万円 |
| コンテンツSEO(記事作成) | キーワードを意識した記事やコラムの作成 | 3万〜10万円/1記事 |
これらの対策は、アクセス数の増加だけでなく、お問い合わせ・資料請求・来店など具体的な成果につながります。
ただし、SEOは成果が出るまでには最低でも3〜6ヶ月以上の継続的な対策が必要です。
ホームページ作成費用を抑える方法
費用相場についてここまで紹介してきましたが、この記事をご覧いただいている方には「できるだけ費用を抑えて作りたい」と考えている担当者様も多いのではないでしょうか。
実際、工夫次第で費用を抑えることは可能です。
ただし、むやみに安さだけを追求すると、見にくいサイトや使いにくいサイトになったり、成果につながらないリスクもあります。
ここでは、品質を保ちながら費用を抑える5つの方法を紹介します。
費用を抑える5つのポイント
- 必要最低限の機能とページ数に絞る
- テンプレートデザインを利用できる依頼先を選ぶ
- 写真や文章をできる限り自社で用意する
- ブログやお知らせを自社で更新して、運用コストを抑える
- 見積り前にサイト作成の目的と予算を決め、相見積もりをする
以下、一つずつ解説していきます。
必要最低限の機能とページ数に絞る
結論から言うと、「ブログ」「お知らせ」「制作実績」「お客様の声」など、これらの更新可能コンテンツを実装するかどうかは慎重に判断すべきです。
筆者が1年間制作会社で勤務した体験談ですが、「見積りの時点ではやる気があったが、結局運用していない」というお客様は多かったです。
また、必要最低限の機能や更新機能を絞ることは、作成費用を抑えるだけでなく、日頃の運用コストの削減にもつながります。
伝えたい内容、観てほしいユーザーなど、作成の目的を整理し、それに適した機能やページ数を選択しましょう。
テンプレートデザインを利用できる依頼先を選ぶ
デザインは、0から構成やレイアウトを作成するオリジナルデザインのみではありません。
中には、「写真と文章だけ用意してくれれば〇〇円で最速公開!」といったサービスもあります。
テンプレートデザインを選ぶメリット
- オリジナルデザインより工数が少なく済むため、費用が抑えられる
- ある程度ページレイアウトなどが決まっているため、納期が短縮できる
- 写真・色・フォント・レイアウトを調整して、十分にオリジナリティを出せる
テンプレートデザインだからオリジナリティを出せないというわけでもありません。
依頼先が準備しているテンプレートデザインの内容によりますが、写真や文章によって十分差別化できます。
予算の関係や初めてで試しに公開だけしてみたい、といった方にはとてもおすすめの方法です。
ただし、テンプレートデザインを選択肢として掲げている制作会社やフリーランスは決して多くありません。
したがって、気になる依頼先がある場合は、その依頼先のサービス紹介や制作実績などを確認するのがいいでしょう。
写真や文章をできるだけ自社で用意する
実際の現場、特に中小規模の制作会社やフリーランスでは、撮影・ライティングを内製化していることは決して多くはなく、外部のカメラマンやライターに外注しています。
そのため、撮影費や取材費、原稿作成費といった外注コストが見積もりに含まれることも多いです。
したがって、自社で素材(写真・文章)を準備できれば、その分の費用を大きく抑えることが可能ということです。
具体的には、以下のような工程を自社で行うと費用が抑えられます。
- 店舗やスタッフ写真を、自社で撮影して用意する
- 会社概要やサービス紹介など、基本的なテキストを自分たちで書く
ただし、写真や文章はサイト全体の雰囲気に直結する要素でもあります。残念な写真や読みにくい文章でサイトの質が下がるなら、そこは費用を惜しまず投資すべき部分でもあります。
ブログやお知らせを自社で更新して、運用コストを抑える
ブログやお知らせ、制作実績などの更新を自社で行うことで運用コストを抑えることができます。
これらのコンテンツ更新は、「サイト運用」として費用が追加されることが多いです。
この部分を自社で賄おうという話ですが、注意したいのは、ブログやオウンドメディアの更新です。
なぜならSEOに直結するからです。
検索上位を狙う場合は逆に投資をして、SEOに知見のある制作会社やフリーランスの力を借りるほうがよいでしょう。
見積り前にサイト作成の目的と予算を決め、相見積もりをする
目的と予算を決めずに見積もりを依頼すると、制作会社ごとに提案内容や金額が大きく異なり、「どの見積もりが妥当なのか」が判断しづらくなります。
見積もりを取る前に以下の点を整理しておくと、比較がしやすくなります。
見積り前に整理しておくべきポイント
- サイトの目的(集客・採用・ブランディング など)
- 想定ページ数と必要な機能
- 希望納期と予算の上限
- 依頼したい範囲(デザインのみ/運用サポート込み など)
また、複数社に相見積もりを依頼して内容を比較することも重要です。
同じ条件で依頼すれば、費用の妥当性だけでなく、担当者の対応や提案力も見極めることができます。
最終的には「金額」だけでなく、目的を理解し、信頼して任せられる依頼先かどうかを基準に選ぶのがおすすめです。
まとめ|ホームページ作成の全国相場を正しく理解して、納得の依頼を
最後までお読みいただきありがとうございます。
記事の冒頭でも述べましたが、ホームページ作成は決して安いサービスではありません。
昨今、AIやノーコードツール、ローコードツールの普及により敷居の下がってきた分野ではありますが、何を使用して作成するにしても自社のサービスを効果的に公開できる選択をすることが成功の秘訣です。
ホームページ作成をこれから依頼しようと考えている方は、ぜひ作成の目的から整理し、さまざまな選択肢で迷ってください。(もちろんいい意味で笑)
皆様がホームページでそれぞれの利益や目標を叶えられるように願っております。
それでは、また別記事でお会いしましょう!